せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

三本目

人狼 JIN-ROH [DVD]

人狼 JIN-ROH [DVD]

実際とほんの少しだけ違う道をたどった戦後の東京を舞台にした、人心を捨てよと体に教え込まれ「狼」となった特殊部隊の隊員と、捨てたいと願っている過去をもいいように利用される元テロリストとの出会いと悲劇的な結末を描く物語。アマゾンとかの解説を見るに、どうもこの話はもっとどでかい本流の物語のサイドストーリー的な意味合いをもつ作品であるらしく。そういう事実を知ると知識も情報も時間もない自分がなんだか意地悪されたような気分になるのは、たぶんおいらの被害妄想。
悲劇って、悲劇として残るからいいよね。だからみんながそれをおぼえている。王道。
戦後日本の情緒漂う街の風景。佃島なんかに行くと、船着場跡みたいなところが残っているけど、ああいう場所と、公園と、そして木造の建物がぼこぼこ建っていて、でももっと上を見ると作りかけの鉄筋の建物がそびえていて、上空には銀座あたりの商業施設の屋上から上がっているたくさんのアドバルーン
そんな中、妙にのっぺりと、陰影も極力少なく塗られている生身の人間の肌が、まるで日本画のようになまめかしくて、美しいと思った。