プランターのパセリの苗の間引きを行った。間引かれる側の気持ちをうっかり勝手に想像してしまったりすると結構つらい作業なのだが、まだ柔らかく香りも強くないうちに摘み取り、オリーブオイルと塩を振って味わう小さなパセリの葉の味は、食べる側からするとまた格別なのだ。君たちのおかげで私の舌は感動に震え、胃は活動する。感謝。お前に食われたかねえよ、とかいう意見もあるかもしれないが、そこはカンベンしてくれ。頼む。ご馳走様でした。
続いて買ってきたバジルとパイナップルミントの定植。ミントにはさまざまな種類があり、パイナップルミントはなかでも葉の模様が美しく、名の通りの甘く爽やかな香りが特徴なのだが、同じ鉢にペパーミントを植えてしまった。そしてその後で交雑しやすいため別のミントの近くで栽培しないほうがよいということを知った。もういいや。こぼれた種から来年は、どんな香りのするミントが芽を出すのだろうか。
間引いたパセリには早くもびっしりとアブラムシ(アリマキ)がついていた。残した苗には後日しっかりと防虫対策を施さねばならない。摘み取った葉をボウルの水に漬けながら洗うと、葉から落ちたアブラムシがたくさん、たくさんボウルの底に沈んでいった。それをそのままシンクに流しながら、水葬みたいだな、と思った。