きのう自分の住まいに帰ってきて、今朝は『孤独のグルメ』の大晦日スペシャルの録画を見ている。実家のでかい画面のテレビでリアルタイムで見てたけど、自分ちでひとりで見るのがやっぱいいわ。部屋に自分以外誰もいないってだけで没入度が段違いである。牡蠣のチャウダーが食べたくなった。
今年は去年と同じ料理研究家の名前の入ったおせちを再び頼んだのだが、今年のもやっぱり良かった。入っていた栗きんとんは、おなじみのべったりする芋きんとんを使ったあれではなくて、割とあっさりめの甘さに煮た栗を、あの和菓子の栗きんとんで包んだ、ころころした作りのものが人数分入っていて、たいへん良かった。これを食べたがゆえに、毎年正月になると実家のある街の百貨店で売られる中津川の栗きんとん（これはもちろん和菓子のほう）を買って帰ることを思い立ち、きのう自宅へ帰る折に寄り道して重い荷物を引きながら百貨店へたどり着いた。しかし今年は訪れるタイミングが悪かったのか、たまたま扱いが無いのか、それとももう売るのをやめたのか、栗きんとんは見当たらず。なんかそこでガックリと気分が落ちてしまって、何年か前に青春18きっぷで中津川まで行って栗きんとんを買ったときのことを思い出して、泣きそうになってしまった。あの頃はまだ老人ホームでばあちゃんが元気にしてたし、おみやげを渡した親類の旦那さんも生きてたな、二人とも死んじゃったなー、あっという間だったなー、と照明がまぶしいデパ地下を荷物をゴロゴロ引いて歩きながら考えていた。
