- からいラーメン
あまりにも寒い月曜。日差しは十分なのに風があり、ときどき足元から湧き上がってくるような身震いをしてしまった。日が暮れて会社を出たらどんどん冷え込んできていて、鍋にでもしようかと電車に乗った。駅の改札を出てみるともう買い物をする気分さえも風に吹き飛んでしまい、傍らのラーメン屋に逃げ込むようにして入った。
からいラーメンを食べてあたたまろう、と注文したら、出てきたものはちょうどサンマーメンのようにとろみのついた具が載っているものだった。おお、あたたまりそうだとがっついたらむっちゃくちゃ熱くて一瞬で口じゅうをやけど。うべえああああ、ぐおああああ。やけどしたところに辛さがしみて涙がちょちょぎれた。慌てて流し込んだ水さえももはや刺激物。ほうほうのていで店を出た。
からいラーメンと悪戦苦闘している間に自分にしては珍しく汗をびっしょりかいていたようで、家まで歩く間苛烈な寒風で体を冷やされ、食べる前よりガッチンガッチンに冷え切った体で帰宅した。うう、大失敗。
