- 作者: 吉田豊
- 出版社/メーカー: 柏書房
- 発売日: 1995/03
- メディア: 単行本
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と早々に授業を挫折したのでほとんど身につかないままで俺vs変体がなで書かれた古典ブンガクの第一ラウンドは終わった。しかしここへきてちょこっと江戸学入門編みたいな本を何冊か読んだために「やっぱこういう文字がすらすら読めたら面白いのかもなあ」とトチ狂ってまた初心者向けの本を手に取ることにしたのだった。
ちなみに授業で俺をしょっちゅう悩ませた変体がなのひとつに「か」がある。
これ「う」じゃねえのか!「う」だろどう見ても!俺はこの「か」をことごとく読み違えて文意がホンニャラハンニャラだった。
あと「に」ってさ!
これってほそながい「ろ」じゃないのか!
これも「に」か!漢字の「小」じゃないのか!
…ほわっといずじす?いてぃず「に」、とぅー。おー、りありー?じゃぱにーずくらしっくれたーずそーふぁんたすちっく。
同じ読みなんだけど元になる漢字が違ったり、崩し度が違ったりでもうわけがわかりません。でもそれをアタマに入れないとやっぱりスラスラ読むなんてのは夢のまた夢なのであるよ。
「の」
の、の、ノオオオ!元の漢字は「能」!マジNOOOO!
本で取り上げられているのは江戸時代の寺子屋の教科書となった往来物から都都逸本、小倉百人一首、著者が江戸のMAGAZINEと呼ぶところの草双紙、などなど。都都逸なんかは比較的読みやすい字体で当然リズムの整った小気味良いフレーズからできていて、これを声に出してすらすら読めればさぞ雰囲気があってよかろうなあと思う。