せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

晩飯

  • ブリの照り焼き
  • かつおのたたきの醤油漬
  • 大根とひき肉の煮物
  • 肉じゃが
  • 小松菜の煮びたし
  • ごはん
  • 煎茶

実家晩飯。マイマザーの料理の味付けが妙に変化して、今までは醤油の味しかしなかったブリに砂糖の甘みが加わって、ちゃんと照り焼きになっていてびっくり。
かつおのたたきを見て思い出したのだが、かつて「たたき」といえば、内臓などと一緒に細かく叩いた魚の身を発酵させたもの、今でいういわゆる塩辛のことをさしていた、と今まで読んだ食文化史関係の本には書いてあった。で、ある本の著者は「表面を炙っただけのカツオ料理を『たたき』と名づけた者がいたばかりに本来の『たたき』の意味が失われてしまったではないか!」と憤っていた。かつおのたたきが美味ゆえにその呼称とともに全国に広まったのはうなずけるけれど、本来の塩辛としてのたたきが人々の間であまり食べられなくなったからこそ別の意味の「たたき」の方が浸透してしまったんじゃないかと思う。だからそれは別にかつおのたたきの名付け親だけのせいじゃないよなあ、と思う。
土佐のかつおの「たたき」の起源には諸説あるらしいのだが、俺がテレビでこの前見たのは、食中毒を防ごうと殿様がかつおの生食禁止令を出したので、それでも食べたい人たちがお咎めを逃れようと表面だけ焼いて焼き魚として食べたのが始まりという話だった。しかしこれがなぜ「たたき」?俺はなんとなく、仏教で禁じられた酒を「般若湯」と称する信徒(あるいは僧侶)の話を思い出した。
たたきという別の調理法の名前だけ借りて、「お達しが出て刺身じゃ食えなくなったからなあ、たたきで食おうぜ、たたき」「おう、たたき。たたきな!」とか、「かつおの刺身食べたいなあ」「旦那、これウチの新メニュー、たたきです。よかったら」とかいうふうになって、広まっていったんだろか。役人が調べに来てもこんな問答。これは刺身ですか?いいえ、たたきです。
タツでごろごろしながらマラソンの中継を見ていた。二位を走っていた日本選手の人の左足に異変が起きて、何度もつんのめっていてハラハラしたけど、最後は持ち直してそのまま二位を守ってゴール。フルマラソン出場はこれで二度目で、前回は足のまめがつぶれて大変だったそうな。40kmも走るなんて、いやノロノロ走行だって徒歩だって、自分の足で行こうと思って挑戦するなんてそれだけで俺にとっては尊敬の対象だ。すげえ。
あとジャガー横田の旦那が感動的なゴール後のインタビューでひとしきりねぎらわれたあとにやっぱり横田のビンタをくらっていたのを見て笑った。あれは光速超えてたな。愛だな。