せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

晩飯

  • 秋刀魚の塩焼き with すだち
  • ひじきの煮物
  • ごはん
  • しじみの味噌汁(即席)
  • きゅうりのぬか漬け
  • 黒豆茶

いつも乾燥ひじきで作っていた煮物を、たまたま安売りされていた生ひじきで作ったらこれがうまいのなんの。いや、味はそう変わらないかも。歯ざわりがシャキシャキして心地よいことこのうえなし。ああ、生の芽ひじきが一年中出回っていればしやわせ365日なのに、と一瞬思ったが、秋刀魚もきゅうりも旬あってこそだよな、きっとひじきだって冬を前にしたこの時期に、伸びなくちゃ!!とみんなでいっせいにエネルギーをバクハツさせて芽を出すからこそこんなに美味いのだ、と思い直した。海の幸山の幸おてんとさま、いのちをありがとう。でもぬか漬けはきゅうりのが一番好きなので、冬でも買ってきて漬けて食べようと思う。ハウス水耕バイテク人知、便利をありがとう。
ところですだちというのを秋刀魚に搾って食した。恥ずかしながら多分生まれて初めてだと思う。マイマザーは塩焼きに大根おろしは欠かさず添えたが、柑橘類の汁をかけるという習慣はうちにはなかった。あ、レモンならあったかなあ。
今日の秋刀魚は脂がたっぷりで、アルミホイルの上で焼くとものすごいジュージュー言って半ば揚げ焼きのような状態になった。皮も色よくこんがり。そこへすだちを搾ったらほんとに言った。ジューッて言った。そんでもって食べたら衝撃的にうまかった。今まで食べていた秋刀魚の塩焼きもうまままだったが、今日食べた秋刀魚の塩焼きはうままままっまままだ。レモンではこの味は出ない。すだちありがとう。
すだちは漢字で酢橘と書くらしい。単純にすっぱい橘という意味なのか、その酸味が強いことから酢のように調味料として用いられたためなのか、は知らない。ちなみに橘といえば今日、古事記を読んでいてちょうど橘が出てきたな。垂仁天皇が多遅摩毛理(タジマモリ)を常世の国につかわして取ってこさせた果実が橘と呼ばれるようになったという。でもタジマモリがその実を持って帰ってきたとき天皇はすでに亡くなってしまっていて、タジマモリは半分を皇后にさしあげて、もう半分を天皇の墓の入口にささげて、そのまま悲しみにくれつつ死んでしまったんだそうな。せつない話。
そういや橘寺ってのがあるじゃないか。