へんな夢みた。
ラーメンを食べに行く。食べに行くというか、バスを乗り過ごして知らない街に降りてしまったのでおなかがすいてとりあえず腹ごしらえをしようとしたらそこにラーメン屋があった。
そこはラーメン好きにはとても有名な店らしい。注文のしかたも吉牛で通が「大盛りつゆだくだくねぎぬきに味噌汁」というみたいに、もしくはスタバで若いもんが普通に「ダブルショートアーモンドラテ」とかいうみたいにその店独特の言い方があるというので俺はメニューを見ながらおろおろしていた。しかもこの店には、相席になった人たちはじゃんけんをして、負けた人が勝った人におごらなくてはならないという無茶なルールさえあったのだ。広いテーブルに俺を含め3人が座ったが、俺はじゃんけんに勝った。ほっとした。
俺にラーメンをおごってくれた人はやっぱりラーメン屋をやっていて、勉強のために時々ここへ食べにくるんだそうだ。岩塩とれんこんを買うというので買い出しを手伝うことにしたが外は大雨だ。坂道でみんな足をすべらせてずるずると降りてくる。
買い出しをすませてさっきの店の前を通りがかると、なにかがおかしい。店の建物が90度横倒しになっているのだ。突風のせいだろうか。皆で二階部分から建物の中に入る。
中にはひとりだけ、店主をつとめる年配の女性が倒れて亡くなっていた。しかし圧死ではなく、建物が倒れる前に何かの発作を起こしたとのことだった。
店の二階では、店主がひそかに飼っていた小鳥たちが鳥籠の中で震えていた。日本にはいない珍しい鳥だが輸入は禁止されていたはずだ。鳥籠は壊れており、このまま夜が明けて明るくなったら鳥たちはみんなどこかへ飛んでいってしまう。すでにオレンジ色のインコが逃げた。でもこれって俺たちがやることじゃないような、とりあえず警察と消防を呼ばないかい、と提案したところで目が覚めた。
