せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

今日の自宅警備員

きのう茶色丸と名づけたアダンソンハエトリだが、よく見ると頭部や前脚二対はやはりアダンソンらしく漆黒である。じっと見ているうちに、やっぱりこれは以前から来ていた黒い子なんじゃないかという疑惑が頭をもたげてきた。散歩のコースがまったく同じだし、ちっともこちらを怖がらないし、最近黒い子の姿を見かけない。数日のあいだに黒い子の腹部および後部二対の脚の色が変色したのではないだろうか。原因はわからないが、白髪のようなものなのではないだろうか。奴は歳なのか?
蜘蛛には脚が8本あるが、口のそばにもう一対、短い肢のようなものがついていて、これを触肢と呼ぶらしい。全身ほとんどが黒っぽいアダンソン(オス)だが、頭部と腹部を白いラインが一本ずつ横切っているほか、触肢の大部分は白色を呈している。よって触肢をクイクイと上下に動かしてみせると、体の黒さとあいまって非常に目立つ。
奴はシーツの上で身づくろいをしている。前脚を持ち上げて、白い触肢とこすり合わせている。それが終わるとなぜか腰を浮かせながらリズミカルに前脚を頭上で輪にするしぐさを何度も繰り返している。頭上で輪を作りながら二、三歩前進したりもする。もしかして、炭坑節なのか。お前は炭坑節を踊っているのか。
俺今日は早く寝るんだからどいてくれ頼む。と思っていたのだが見ているうちに小学生の頃アイスキャンデー目当てに毎年参加していた町内の盆踊りを思い出し、自分も踊りたい衝動に駆られてしまった。鉄板ナンバーは三曲。炭坑節と八木節と、ドラえもん音頭だ。