- エビチリがけ炒飯
- 玉子スープ
- チャーシューと蒸し鶏のサラダ
初めて入った中華な店。今まで何度も何度も通りがかっていたのに一度も食べたことなかった。そしてドアを開けてみて初めてここが中国人一家によって経営されていることを知った。店内に響き渡るチャイニーズランゲージ（カントンとかペキンとかわからん）。っていうか、俺は厨房からかなり離れた窓際の席に腰掛けているというのに、うるせーよお前ら。声がでかすぎるんだよ。落ち着いて食べたいんだよ。店の人たちの会話を聞きながらメシ食うのって結構好きだけど、この声量はどう考えても異常だろうがよ。俺の両親が今までに繰り広げたうちでもっともやかましかった夫婦喧嘩（※あまりにひどいので俺思わず家出）よりうるさいじゃねえか。客をはるかに凌駕するうるささの店員ってなんなんだよ。俺も対抗して独り言とか大声で言った方がいいのかよ。それはそれで危ない人みたいじゃないかよ。
料理がうまかったならまだいいのだが、ここのエビチリは死ぬほどスイートであった。でももったいないからと降り注ぐチャイニーズランゲージの雨に打たれながら最後の一口まで平らげた俺は、食べ終えた満足感に浸ることもできずに早々とテーブルを離れ、敗北感を胸に勘定を済ませ、店を出た。
いつも思うのだが、「もう来ねえよ！」という捨て台詞ほど情けないものはこの世にそうそうない。
