へんな夢みた。
オースティン・パワーズというおバカなおしゃれスパイのコメディ映画があって、映画が特に好きでない俺が3作全部見たくらい好きな作品だったのだけれども、その新作が作られるという。うおおお!
あの伝説のスパイ映画が
SF大作として
帰って来た!!
というわけのわからないフレーズで始まる予告編を、なぜか出演者たちと試写室で観ている。フラウ・ファルビッシナは健在で、今回はなぜか地球を滅ぼしたいOLに変装して日本の会社に潜入するというすごい無理のある設定だった。宇宙かどっかから攻撃がしかけられ、オースティンは赤く染まった東京湾にボコボコ上がる巨大な水柱を観ながら試写室で「いけてるー!ちょうクール!」と日本語で叫んで笑っていた。今回のボンドガール、違ったヒロインはサッチャー元首相に似ていてなんだかなと思ったが、フラウ・ファルビッシナの衝撃的なOL姿に肝を抜かれた後だったので正直どうでもいい。白いブラウス、淡いピンクのベストとタイトスカートを身に着けたフラウが、細いムチを手にしつつ「ミサイル発射準備よし!てーーっ!」と叫ぶのだ。繰り返すがフラウ・ファルビッシナだ。フラウ・ボウではない。
舞台が日本なので、日本人のゲスト陣がなかなか豪華だ。誰が出るかな〜とわくわくしていたらフラウの上司役として桂歌丸が背広を着て登場し、俺は食っていたカラメルポップコーンを噴いた。予告編の最後の方ではオースティンのご先祖様も姿を見せた。ライト兄弟時代の飛行機で乗り付けて、こっちを見てわーははは!と楽しそうに手を振っていた。こちらも思わず振り返そうとしたところでフィルムが途切れ、目が覚めた。