- 揚げ出し豆腐の肉そぼろあんかけ
- もずく（ミツカン土佐酢で）
- 白いごはん
- えのきと卵とわかめの中華スープ
「肉豆腐」って素敵な響きの料理じゃね？と思った。
実は生まれてこのかた、肉豆腐なるものを実家で出されたことがなかった。たぶん母親が豆腐の調理にあまり関心を持っていなかったためだろう、家で口にできるのは冷奴や麻婆豆腐など数種類のレシピに限られた。
そして俺は気がつくと肉豆腐というものを知らぬまま大人になっていた。
もしかしたら誰か親戚や友人の家で馳走になっていたかもしれない。だがしかしそこで「肉豆腐、召し上がれ」「ああっ、こ、これが幻の肉豆腐…」あるいは「これ何ですか？」「え？肉豆腐知らないの？」などという会話が交わされることはなかった。おそらく俺の弟たちも肉豆腐がどういうものだか知らない、あるいは最近まで知らなかっただろう。にくどうふしらずに〜ぼくらはそだった〜。歌うな。
というわけで今日は俺が頭の中に幾度となく思い浮かべてきたイマジナリー肉豆腐を作ることにした。脳内肉豆腐。あ、なんかやだこの文字列。視覚的に。
材料
木綿豆腐
牛豚ひき肉
小ねぎ（なくてもよい）
片栗粉
酒、塩、胡椒、砂糖、醤油、中華だしの素
多分こんな感じだ。ポイントはひき肉な。鶏じゃだめだ。だめなんだ。おそらく。でも牛100%のひき肉は高くて買えなかった。あんなんで1パック405円ってなんなんだ。あの棚のところだけ空間が歪んでいたに違いない。
作り方
- ひき肉でそぼろを作ってちょっと水分が残っている隙に片栗粉でとろみをつけ器にとっておく。
- 水気をきった木綿豆腐を1.5cm厚に切り片栗粉をまぶしフライパンで表面がかりかりになるまで焼く。
- 2.が焼けたら皿に盛ってレンジで熱々に温め直した1.をまわしかけて小ねぎの小口切りを散らす。
完璧です。俺の肉豆腐完成。もちろん熱々のうちに貪り食う。うめえ！豆腐の周りの衣がカリカリになっているけどあんのかかった部分はしんなりとろり。ちょっと辛めに味をつけたそぼろあんもグーですグーです。あーうめえ。多めに作ったから半分は明日だな。ふう、おかずがうまくできた日は、飯もたくさん食べられるぜ。ああ肉豆腐肉豆腐。念願の肉豆腐。食べたぜい。
茶を飲みつつネットをぶらぶらしつつ、「あ、ほかの人のレシピとどう違うんかな。俺は合い挽き肉だけど、牛肉だけとかいう人もいるだろうし、絹ごし豆腐を使う人もいるんだろうな」とふと思い、検索してみた。
↓↓「肉豆腐」のGoogle検索トップ
http://otoko-cooking.com/otoko-cook32.html
↓↓同じく検索2番目
http://www.ajinomoto.co.jp/recipe/condition/menu/200308.asp
↓↓3番目
http://www.kikkoman.co.jp/homecook/college/cc2_18toufu/menu2.html
えーと、肉豆腐。肉豆腐ですね。確かに肉豆腐。
俺はどうして肉そぼろあんかけ揚げ出し豆腐のことを短縮して肉豆腐と呼ぶのだと思い込んだのでありましょう。どう考えても肉豆腐というのは揚げ出しのいちバリエーションではないようだ。
むしろすき焼きやん！あるいは肉じゃがの豆腐版！
ここでやっと気づく。
（ 肉じゃが − じゃが ） ＋ 豆腐 ＝ 肉豆腐
今日はもうヨーグルト食って寝る。
