世間では仕事始めのところが多かろう本日月曜、テレビ朝日の『相棒』再放送の新年一発目が『ボーダーライン』だった。去年は違ったんだっけ？でも毎年年始のうちに放映しているような気がする。まるで、正月にしゃれこうべを掲げて歩いた一休さんを見ているような気持ちでこっちも視聴してしまう。見て鬱々とした気持ちになってしまう。
見ていて気分が沈むといえば、きのうもそうだった。ある芸人を追ったフジテレビ『ノンフィクション』。確かに周りに迷惑かけて、クズと呼ばれてしまうのも無理のない展開だったんだけど、あの人がこういう理由でこう考えて（あるいは考えられなくて）、それでこういう思いつきでこの言動になってしまうんだろうなってのは、なんとなく理解できちゃうんだよな……。むしろ、それを素直に人に言えちゃうのって自分よりよほどこの人強いんじゃんと思ってつらくなった。
松の明けないうちから、世相を映したフィクションの刑事ドラマと、クズ芸人と呼ばれる50代のとある日々を追ったノンフィクションを見て、そうだ、あとひとつ、あれも見たんだ。テレビじゃなくてYouTubeで期間限定公開されてた、イデが発動してみんな滅亡しちゃう劇場版アニメを。人類が失敗したので丸ごとリセットされてまた海に息づく生命体ってところからやりなおしになる物語だよ。冥土の旅の一里塚を3回も拝んでしまった気分だよ。めでたい正月だよ。
