蒸し暑くなってきた頃から入浴剤には温泉シリーズじゃなくて花王のバブCoolを使っている。おいらの好きなにごり湯じゃないけどこれはこれで良いのだ。クールというだけあって湯上がりもいくぶんさっぱりしている。すばらしい。なかでもオリエンタルスパという名前のついた、4種類の詰め合わせが良い。
本当ならこれをひとつボコンと浴槽に放り込んで、四角い塊が全部溶けきってから入浴するのが正しいのだが、放り込んだらすぐに自分も湯船につかって、溶けかかったバブを手の平にのせ、水面下すれすれに沈めて溶けていくさまをじっと見つめているのが好きなのだ。パッと見では淡い色をしたバブの中には、青やら黄やらピンクやら、色素の塊みたいな粒が入っていて、これがお湯に触れてにじんだ途端に泡に押されて広がっていくさまが面白い。手の平をすっとお湯に沈めて、にじんだ色をぶわっと洗い流すのも楽しい。しかも炭酸ガスの泡がシュワーシュワーと絶えず音を立てていて、それを聴くのが心地よいのだ。ちなみにバブを手の平に置くときには凹んだ面を下にするのがおすすめだ。溶解が進んでバブの体積が減っていくと、凹みにたまった泡が時々軽くなったバブ本体を押し上げて出てくる、その音がまたアクセントになってよいのだ。
