せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

牡蠣食えば金がなくなりもう窮地

伸びろ伸びろ天まで伸びろ

背中みてきた!背中!しばらくたってから読み返したときにちゃんとわかるように書こうよって今俺のゴーストがささやくのでちゃんと書くと上野の博物館でやってる薬師寺展に出展されている日光菩薩月光菩薩の、いつもはがっちり光背がとりつけられていて見えないけど今回は特別に見られるという背中をみてきた!
会期が残り数日なので開館時間は20時まで延長していた。でもやっぱ混んでて人ごみというだけでものっそ疲れる自分にとってはしんどかった。俺が行った時間が悪かったのかそれともずっとこんなかんじなのか。長い時間いたらぶっ倒れそうだったので図録を買って帰ることにして、日光月光さんと、その他二、三気になったものだけじっくり見てきた。自分より軽く30は年上の人たちが元気に歩いてるのを見てちょっと己の体力のなさが情けなくなった。最近はにぎやかな場所を歩くとすぐに疲れておねむになってしまうせすですこんばんは。ほぼ無人の野っ原を自転車で走り回るんなら、一日中でも疲れないのになあ。ああまた飛鳥行きたい。
日光月光のほかには、八幡宮の板絵神像がおもしろかった。もうあちこち剥げ落ちたりしてぼろぼろになってるんだけど、当時は鮮やかだったであろう様々な色で描かれた神様の坐像が並んでるの。一人ひとりの神様の背景に、額縁みたいな四角い枠に納まった紅葉とか柳の木とかが描かれてる。龍田明神ってのはその名前の通り龍田川と関係がある神様なので背景は紅葉だ!大神明神はオオミワミョウジンと読むのだな。三輪山の神様。背景には雄雄しい杉の木(たぶん)がシャキーン!シャキーン!とそびえていてかっこいい。河分明神ってのは吉野の神様らしいんだけど、これは青々と葉を茂らせた桜の木ってことでいいのかな。違うのかな。この神様にはこの木、なんて取り合わせが、なんかヨーロッパの宗教画の、青い布はどうの、ヤットコが描かれてるのは誰々、みたいな約束事を思い起こさせて興味深かった。誰が見てもこれはどの神様か、がパッとわかるようにしてたのかな。今図録を見ながら俺がすっとばしていた部分を確認しているんだけど、武内大臣の絵の背景に藤が描かれてるってのはなんか気になるな。鎌倉時代の作らしいけど。
日光・月光菩薩。仏像にたぶん性別はないのだけど、日光は男性的、月光は女性的、みたいなことをテレビで言っていたような気がして俺もそのつもりで眺めにかかったのだけど、俺は聞いたのとは逆のように思えて仕方なかった。たしかに腰をより横へと突き出し気味にした月光のポーズは女性的なんだけど、もし男女に分けるなら月光の方が断然男性じゃねーのかなあ。顔の輪郭とか、ほっぺたの肉付きとか、胸のボリュームとか、真横から見たときのおなか周りの出具合とか、日光はむしろ女性っぽくて月光は男性っぽいと思った。てーか、月光の顔が昔仏像と呼ばれていた中学校時代のおっさん顔の同級生(男)にそっくりだったからかもしれん。いやー似てるわほんとに。
後姿の違いはあんまりわかんなかった。どっちが男性とかそういう見方自体にはあんまり意味はないからここで妄想してもしょうがないんだけど、もしも日光が天照で月光が月読だったらおもしろいのになあ、とか考えてしまった。そうそう、肩甲骨好きな俺は豊かな肉づきに圧倒されながらも衣で隠れて見えない部分がちょっと残念だったな。
長い時間いたわけではないけどやっぱりヘトヘトになって、そのままふらふら飯を食いに行った。おお、こんなとこに牡蠣の店があるではないか。気になっていたのでさっそくGO。ヱビスビールでつるつる生牡蠣、うんまー。カウンターだと一人で心おきなく食えてよいなあ。でももっと食べたかった。さすがにひとりで食べ放題はちょっとためらわれた。