せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

まだ読んでる

日本の誕生 (岩波新書)

日本の誕生 (岩波新書)

なかなか読み終わらない。つうか当初予想したよりも朝鮮半島古代史の解説の分量が多い。新羅百済高句麗の違いがよくわからなくて頭の中でごっちゃにしてしまう自分にとっては、とりあえずこの流れだけは叩き込んどけ!みたいな必修基礎知識なのであろう。これでもう少し個々の人物のキャラが立っていれば覚えが早くなるだろうか。なんかこっち関連で面白い本、ないかなあ。あ、日本と同じような前方後円形の墓が朝鮮半島の南のはじっこの方で発掘されてて、これは日本から移り住んだ人たちのじゃないかとかいうくだり、これは面白かった。と思って今読み返したらすいません、この本では日本からの移民の墳墓だとまで断定してはいなかった。
あとこれ。日本での律令制度の黎明、にちなんで、大宝という年号の話。前にも何かで読んだんだけど、そのときはあまり頭にひっかからなかった。
大いなる宝、と書くように、この年号は日本国内で金が初めて産出されたことを祝って定められたものだそーで、大納言大伴御行が三田首五瀬(みたのおびといつせ)という人を対馬島に派遣し、その結果金が得られたとして朝廷に献上。朝廷は関係者の位を上げたり賦役を免除したり、とにかくあっぱれ褒美をたんととらすぞモードだったそうだが、実は金が出た、というのは嘘っぱちだったらしい。

 ところが、この対馬の産金は偽物だった。「後に五瀬の詐欺発露れぬ。贈右大臣(大伴御行)、五瀬のために誤たれしことを知る」と『続日本紀』は記している。五瀬は朝鮮半島から入手した金を対馬産と偽ったのだろう。

うーむ産地偽装