せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

晩飯

今日は疲れたので手抜き。あと、ひと休みってかんじで、これを読み始めた。

食の万葉集―古代の食生活を科学する (中公新書)

食の万葉集―古代の食生活を科学する (中公新書)

万葉集に歌われる食べ物を紹介、というか今日読んだところは蒜とかセリとか山芋とか、野菜百科ってかんじだった。もう少し読み進むと魚とかも出てくるのかなあ。
ところで「歌よみに与ふる書」を読んだのは去年のことだったのだが、結局あれから万葉集も金槐集も手にとっていない。というわけでいまだに万葉集の中の歌たちに触れるのは人の書いたものを通して、ということになるのだが、今日目にしたこれはよかった。

上つ毛野 佐野の茎立折りはやし 吾は待たむゑ来とし来ずとも

「茎立」は「くくたち」と読むらしい。そしてこの単語は筆者によると、「間引き菜という説と、晩春に茎立った菜、つまり、トウが立った菜という説とがある」のだそうだ。筆者は後者を採って、来るか来ないかわからない想い人を待つ詠み人の女性が、それでも逢えたら食べさせてあげたいと手折る茎立に自らを重ねる歌、と想像している。全俺がちょっと泣いた。