せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

おはようございます

へんな夢みた。
まだ10代の俺は知らない町をさまよっている。電車に乗って着いたのは千葉の方の町の名前だったと思う。駅前商店街が半地下にあり、寂れていて、かろうじて開いていた洋食の店でオムライスを食べ、バスに乗ろうと外へ出た。
バスを降りると高台から町を一望し、美しい河岸段丘や墳墓群を眺め、この近辺で一番大きいとおぼしき洋館に行き、そこにしばらく居候した。
俺は流しの推理小説書きをやっていたのだ。子供ひとりくらいなら道楽で雇ってくれる、物好きでいかがわしい金持ちの家に少しの間ずつ滞在してはミステリーを書いて小遣いをもらい、また別の町へ行く、流しの推理小説書きだ。名前はなく、行く先々で適当に名乗っていた。
俺は警察から追われる身であった。俺が訪れた館の主は、俺が去った後みな殺されて金品を奪われていたからだ。俺がやった?身に覚えはない。しかし俺は生きるため、それを犯人視点で小説に仕立てて次に訪れる館の主に売りつけて糊口をしのいでいたのだ。
俺が今回転がり込んだ館が俺の最期の場所となった。あるじはミステリー好きであり、捜査資料をたくさん見ることが出来る警察の偉い人であり、そして素行の悪い子供を館に呼び入れて殺すのが大好きな殺人マニアだったのだ。
俺はバラバラに切り刻まれてハヤシライスに入れられた。館のあるじには小学生の孫が3人いて、彼らが「今日はハヤシだー!」とはしゃぎながら帰ってくると、あるじは孫たちを招き入れながら極上の笑顔をみせていた。
俺が今まで書いたものを溜め込んで持ち歩いていた旧式の携帯端末は、俺の骨と一緒に庭に埋められ、そこには青い薔薇が植えられた。