せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

おはようございます

超へんな夢みた。
あちこちの郵便局に連続して強盗が入る。同一犯のようだ。治安がとても悪い時代であるようだ。というか戦後の混乱期であるようだ。戦後といっても太平洋戦争とかではなく、この世界では20世紀末に日本が大きな社会不安の中に投げ込まれて急速に社会の仕組みをささえていた精神的な何かが崩壊するような出来事があり、戦争というか内乱のようなものが起きたことになっているようだ。まあ、この世界でだって同じようなことがあった。そんなには変わらない。
名うての探偵とその弟子が、俺の近所の郵便局を守ることになった。今までの事件でも犯人は必ず下見に現れていると考えられていて、ならば今回も必ず襲撃の前に局にやってくるだろう、と彼らはあちこちに隠しカメラを仕掛けている。
カメラ設置だけでは飽き足らず、探偵はとうとう郵便局に泊まり込み始めた。弟子の人は天井の電気設備の点検マンの格好をして、大きなラジオペンチのような道具で蛍光灯の点灯管を装った隠しカメラをぐりぐりつまんで調整しつつ郵便局に入ってくる人たちをチェックしている。探偵はというと、なぜか昼間は寝ている。夜になるとパジャマを着たまま起き出し、机に向かって犯人のプロファイリングを始める。探偵はなぜかタモリに似ているようだ。
俺は暇なので彼らの手伝いをすることになった。しかしさしあたって素人の俺にやれることはなく、とりあえずお向かいのお寺を見ておいで、と優しく言われてすごすごと表へ出た。あたり一帯は水田地帯なのだがその真ん中にボコッと存在する寺はかなり歴史のあるもので、高さ10mをゆうに超える竹林をまるでふんわりと身にまとうようにして石でできた巨大な観音像が佇んでおり、その後ろに隠れるようにして小さな寺の建物が造られているのだ。
寺の正面から見て観音像の左側に、お地蔵さまも祀られている。実は観音像はダミーで、この寺の本尊は地蔵なのであった。この地蔵を詣でたものには義の心が備わるとみなされ、警官や自衛官に人気があるそうだ。近所の農家のおばちゃんが教えてくれた。おばちゃんはなぜか両肩に白色レグホンをとまらせていて重そうだった。
しばらくぶらぶらして郵便局に戻ると、強盗犯らしい人間が下見に来ている、と探偵の弟子がニヤニヤしながら教えてくれた。あの中年男か。警察に通報するのかと聞くと、探偵は「そんな野暮なことをして警察の方にお手間をかけさせやしませんよ」と薄く笑った。
ものすごくワクワクしてきたところで目が覚めた。