せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

晩飯

生牡蠣が食べたくなる。ちょうどかちょーがお腹を空かせて同時に仕事をあがったので、食べに行くことにする。
小さなバーの入り口に、牡蠣の産地がいくつか列記されている。あー、ここにしよう。なんか雰囲気よさそうだし。
しかしどうもいかん。ちょうど一番忙しい時間に来てしまったらしく、ビールのあと一切料理が運ばれてこない。ぬるくなってきたグラスを前に20分以上待ち続ける、仕事帰りの腹ペコ二人。
隣のテーブルにはどんどん皿が並ぶ。隣の客も待ったんだろうけどあんなにいっぺんに持ってこないでもいいのに、代わりにこっちのサラダだけでも先にやってくれないものか、などと考えているうちに眠気が!こういう時のお約束「きっと今頃漁に出ているところなんだよ!」という嫌味でかちょーと慰めあうのにも飽き、そろそろキレてさくら水産にでも移ろうかと本気で思いはじめた頃に生牡蠣登場。
うん、待った甲斐はあって、やっぱりおいしい。おいしいったら。ぷっくりとした厚岸産生牡蠣に、円い殻のフランス産ブロン種、小粒のクマモト・オイスター。クマモト、確かにうまい。でも小さい。でもうまい。でも小さい。つうかあっという間につるつると、ぜんぶ胃の中へ消えてしまった。牡蠣とはなんて儚い食べ物なのだろう。
そして、あっというまに食べつくしてしまったにもかかわらず、もう牡蠣を追加注文する気は失せてしまい、スキャンピのトマトクリームパスタを頼んで〆。
きっと、もっとチープでワイルドな食い方が我々にはお似合いなのだ。今度はもっと気安く入れる店で、いやというほど大量に運ばれてきた牡蠣を、まるでわんこそばのように平らげ、テーブルに牡蠣殻の山を築こう。かちょーとそう誓い合った。