前回はメンテナンス中で使えなかったジェットバスが無事使用再開されていたのでさっそく浸かる。金属パイプでできた手すりで一人分ずつスペースが区切られていて、それぞれ壁際についているセンサーで人が入ってきたのを感知して泡を噴出するという仕組みになっているのだが、なんか敏感すぎるセンサーに交換でもされたのか、どのスペースも人が入っていないのに勝手に作動してぶくぶくしていた。電気代とか大丈夫なんだろか。
久々のジェットバスで水中をのぼってくる泡にもまれながら、目の前の波打つ水面に次々とできる半球型の水の泡をぼーっと眺めていた。方丈記を思い出した。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。しかしジェットバスの泡は人工的に作り出しているだけあって量がものすごく多いし、なんか勢いある。あちこちでできてははじけ、流れて消えてめちゃめちゃあわだたしい、いやあわただしい。鴨長明が目にしたのよりたぶんもっとカオスだと思う。
