いつもと違う場所で飯食いながら本読みしようと足を伸ばした。せっかくなので普段食わないものを買ってみようとカツサンド。カツサンドそのものを普段全然食べない、というわけではなく、時々食べるお気に入りの店もちゃんとあるのだが、今日は別の店のみやげ用カツサンドを試してみようと思い立ったのだった。
値段がいつもの店の倍くらいするのでまずビビる。しかしまあいい。たぶんあの店の倍うまいんだろう。うまーい、がうままーい、くらいうまいんだ。小脇に抱えて鼻歌歌いながら木立のもとへ。
なんじゃこりゃ。カツについたソースが外側の食パンまでしみわたっている。普通こーゆーのって、からしバターとか塗ってパンにしみないようにするもんじゃないのか。おかげでいきなり手がベトベトですぅ。紙おしぼりがついてて親切だと思ったけど、これがないとまともに食べられないという意味だったのか。
かぶりつこうとして気がついた。分厚い。というか厚すぎる。食パンはもう少し薄くていいんじゃないのか。これをガブリと豪快に、しかも美しく食えるのはスマップのあの人、ええと名前忘れた。自分の拳が口に入っちゃう人。あの人くらいではないのか。おお思い出したシンゴちゃんだ。シンゴ専用カツサンドではないのかこれは。
しょうがないので端っこからちょこっとずつ食べていく。やっと肉に到達。
カツ本体がうまくない
どういうことだこれは
あるじを出せ
この店で、テイクアウトではなくできたてあつあつのカツを食べたことはある。ジューシーで、値段相応にうまかった。しかし今日のカツサンドのカツにはあの味のかけらも感じられない。作りおいて冷めているからか。あれはあつあつだからうまかったのか。冷めたらこんなんなるとは。いや、カツサンドに加工するのならば冷めてもうまいようにソースの味とか工夫すべきところがあるんではないのか。
うまくないものを食べたとき、あまり怒りを感じるとこまではいかない自分だが、値段を思い出すとなんかすごく腹立ってきた。なによりあの、俺が普段使っている地味なチェーン店とあまり離れていないところで、というか目と鼻の先で、味にこだわりありと看板を掲げておいて倍の値段のこれを出しているという事実にびっくりした。あと、食い物でこんなに腹を立てている自分にもびっくりした。
全然関係ないけど最近アホ毛が立ってきて困る。