5時頃に一度だけ雷が鳴って目が覚めた。起き出してみると、部屋の温度がスーッとさがっていくように感じられた。明け方だからか、台風で空気が動いているせいなのかはわからない。
その後、テレビをつけて台風情報を見ていたらそのまままた寝入ってしまい、耳から入ってくる情報がまじったへんな夢みた。
引っ越し先のアパートに食料の買い置きがなかったので仕方なく外出したが、しばらく歩かないと店がない。坂道を下っていくと少し遠くにある遊水池から泥水があふれてこっちに向かってくるのが目に入り、慌てて来た道を引き返す。しかし坂の上の方からも濁流が下ってきてたいへん困る。量は少ないので民家のブロック塀によじのぼってやりすごす。だがしかし、逃げているうちにどこかに傘を落としてきたようで、さらに困る。さっきまでは風だけで雨はたいしたことなかったのに、どんどんどしゃ降りになってきたのだ。
そのうえ、引っ越してきたばかりの場所なので道が分からなくなりアパートにも戻れなくなる。しばらくうろうろしているとスナックや雀荘や安酒場が並ぶ古い通りに出る。少し大きな建物があって、そこは昔ボウリング場だったのを改造して、今はネットカフェとして営業しているらしい。隅っこのスペースにはレトロゲームも設置されている。助かった、とりあえずここで雨風しのごう、とほっとしたところで目が覚めた。
