へんな夢みた。
前の勤務先の先輩と飲食店の座敷でごはんを食べることになっていた。その店の名物は天ぷらものった牛丼で、牛丼といっても吉牛などで食べられる薄切り肉を煮たようなものではなく、焼肉屋のカルビのように厚めにスライスされた肉を炭火で香ばしく焼き、たれをからめて花弁のようにぐるりと白飯の上に並べたものだった。それだけでヘヴィなのに、さらにそこに海老と大葉とあとなにか野菜の天ぷらがトッピングされているのだ。
遅刻した自分が店に到着したとき、先輩は既にこの豪華どんぶり飯を食べはじめていた。どうやら先に注文しておいてくれたらしく、自分が着席するとすぐに和服姿の店員が、もう1つの丼をもってやってきた。冷めないように、出来たてをすぐ出せるように気を遣ってくれたのがわかり、店の人になんだか申し訳なくなり、飲み切れないだろうと思いながら小瓶のビールを頼む。先輩に「大丈夫?飲めないんじゃないの?最初の一杯だけでいいのならここにあるのに」と傍らの中瓶を指差した。ああ、既に頼んでいたのか、ダブッてしまった、しかもビール飲んだら多分丼が食べきれないし、と困惑しているうちに目が覚めた。