へんな夢みた。
飲み屋がたくさん入っている繁華街のビルにいるのだが、時代が変わっており、0時を過ぎるともう開いている店はチェーンのブラック居酒屋しかない。そしてこういう店は料理がとてつもなくまずいというのが相場になっている。今日は知人との待ち合わせが遅い時間に設定されていたので、ブラック居酒屋でビールを飲みつつ待つ。そろそろ3時だ。
やってきた知人から、ジュンスカのツアー最終日のチケットが取れたので、約束通りにそちらの持っている舞台公演のチケットと交換して欲しいと言われる。約束した覚えはまったくないし、交換すべき舞台のチケットも手元にない。舞台は『トム・ソーヤーの冒険』の中のいちエピソードだけをミュージカル仕立てにしたもので、過去のアニメではそのエピソードはなぜか放映されなかったため、昔からのトム・ソーヤーのファンがその舞台化を待ち焦がれていたらしい。アニメが放映されていた時代には生まれていなかったと思われる若いファンに聞くと、そのエピソードは『トム・ソーヤーときゅうり』と呼ばれていて、トムが門外不出のレシピで作られた幻のピクルスを盗み食いしてしまったことから起きる騒動を描いたものであるらしい。
知人と別れて、おそろしく立派な門構えが目立つ高級住宅街を歩きながら考え込む。約束した覚えもないのだし、そのようなチケットを自分が持っているはずもない。しかしよくよく調べてみると舞台のチケットは実はまだ発売前なのだった。ではこれを一枚手配すればよいのだな、それにしても自分は別にジュンスカのファンではないので、チケットを交換してもらってもしかたがないのだが……と思っているうちに目が覚めた。