せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

教官の無慈悲な補助ブレーキ

学生時代に合宿で免許を取って二十年近くが過ぎた。ハンドルを握る機会が絶えて久しい今日この頃、やっぱりいざという時に乗れないともったいないのではないかと思ってペーパードライバー講習を受けることにしたのだが、頭の中から運転に関する色々な事柄がすっぽり抜けているのが悲しい。しかもマンツーマンでものを教わること自体が久しぶりなので、教官の人と車の中に居るだけでHPが激しく消費されていくのが実感される。わざわざ何万も払ってどくのぬまに浸かりに行っているような気分だ……。さらに交通ルールなどの知識も運転技能もほぼリセットされていることが判明、指導が入るたびに半泣き状態なのだが、本当に泣きたいのは教官の人の方かもしれん。
「アクセルの踏み方がソフトでとても良かったですね。ただスピードを出すべきところではちゃんと踏んでメリハリをつけるようにしてください」
チェインバー、彼はなんと言っている?」
「圧倒的な能力不足に由来する恐怖心から低速走行に徹する受講者に対し、短所と表裏一体の関係にある長所を先に提示することで、まずは褒めて自信を回復させたうえで能力を向上させるという手法を実行している。端的には、他の教習車の円滑な走行を妨げるなと言っている」