読み終えた

エンジェルフライト 国際霊柩送還士

ちょっと前にテレビで「国際霊柩送還」という業務が紹介されていたのを見て、速攻でこの本を探してアマゾンでぽちった。テレビの映像に映っていたのもこの会社の人たちだった。
出版されたのは昨年。本の後半に差し掛かるあたりからは近年の出来事の数々が取り上げられていて、彼らの仕事がこれらと深くかかわっていたのだと思うとなんだか言葉が見つからなくなる。今年に入ってから起こったいくつかの事故や事件の陰でも彼らは動いたんだろうな、と思う。個人的には関心のある事柄がこれでもかというほど書かれている内容の濃ゆい本だった。弟の死の真相や母の延命治療に際しての心境など、ときどき差し挟まれる筆者の自分語りあってこその本であるとは思うが、文章のあらゆる箇所で「私は」「私が」が目につくのにはなかなか慣れることができなかった。