せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

そんなこんなで

十代の頃けっこう仲良くしてもらった親戚の消息を久しぶりに聞くなど。まさかあの子が、と耳を疑うような病気の話を聞いたが、そのような決めつけや先入観こそが彼女を苦しめるのだろう。もう10年は会っていないのだからその間においらには想像できないような色々なことがあって当然だ、と自分が平静を保とうとすればするほど彼女に対して何か悪いことをしているように思えてしかたがない。
次いで昔からダメ人間だったおっさんと飯と食うなど。この人のダメなところは、平気な顔で嘘ばかりついているくせに実はまったく嘘が下手なところなのだ。言い訳をでっちあげるにためらいがなく、自らの瑕疵を追及されないよう話の流れをそらすために熱弁を振るうことは大得意であるのに、結局はその大口と現状との落差そのものがすべてを語ってしまっているのだった。昔はただただ嫌悪の対象でしかなかったのだが、自分もやや長年人生というものに携わってみると、これと似たような振る舞いを自分の行いに見出す瞬間というものを幾度となく体験しており、今は嫌悪というよりも、底抜けのとほほというかなんというか、このどうにもならない感は本当に他人事ではないのだよなあ、とやや暗澹とした予感に襲われる真冬の昼下がりであった。