せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2025年もそこそこ適当に生きたい。

イグナ2・3巻読み終えた(ややネタばれ)

1巻のノリでつるつると続くと思っていたら2巻の後ろの方から急展開。3巻のクライマックスを読みながらこのまま物語が終わっちゃうのかしらと心配してしもうたが、今も連載中らしいのでそれはないようだ。いや、心配するというのはおかしいな。これだけ面白いままに、伏線やらなんやらに全てけりがついて美しく完結するならば、それはそれでとてつもなくステキなことだろう。
ともかく、俺は駅長がいちばん好きなのでこの展開には狂喜せざるを得ない。特に3巻はもう色々とてんこ盛り。もともと1巻で表に出ている設定だけでも十分すぎるほどなのに、そこへ綾波さん系要素(水槽+複製)およびモリガン様+リリスさん系要素(大人/子供の心の分離+水槽シーンにおけるビジュアル)が加わりまして俺のハートを串刺しです。3巻のあれはコウモリ羽じゃなくてデータ転送用の接続機器のたぐいだけど、あの見た目はぜったいモリ様じゃ!!ちびモリ様じゃ!(自分の好きな作品とほのかに共通するモチーフがあるとそれだけではしゃいでしまうのは俺の悪い癖だ)
駅長が裁定者のひとりだということは、俺にとってはそう重要であるようには思えない(もちろん物語の中では重要な設定なんだけど)が、その使命のために、普通の人間のように成長して老いて死ぬということが出来なくなり、つまり歳をとるという人間の必然を失ってしまった代わりに短いスパンで自身のリセットを繰り返さなくてはいけない存在がここにあり、そして繰り返し細切れにされながら延々と続いていくその存在が普通の人間たちの住む星のリセットボタンを押すために維持されている、というのは、その世界のありよう自体が矛盾を内包したままくるくると回り続ける壊れた風車のようで、非常に脆くて美しいと思う。ごめん、今ちょっとありようっていうコトバを使ってみたかっただけです。今日の日記はいつにもまして悪文だぜベイベー。