- 作者: 池澤夏樹
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1990/05/01
- メディア: 文庫
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作者はむしろきっと、後半部分、主人公が元の世界へ帰っていくまでのイロエロを描きたかったのだろうし、そのために前半の主人公の試行錯誤や順応の過程を抜かりなく緻密に文章へと編んでいったのだろう。でも俺は、その前半部分がそのまま一生続いて主人公が天寿を全うすればいいのになあ、と思ってしまった。俺、『蠅の王』も、結末を覚えてないんだよな。