せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

茶色丸と黒い子がやっぱり別人もとい別蜘蛛だった件

鏡に張り付くのが好きな茶色丸にそっと近づいてみると、なんだか様子がおかしい。左の第2脚が失われており、右の第3脚はピンと不自然な方向に伸びたまま、畳まれる気配がない。人間であればかなりの大怪我であるように思われる。
もしかして夜中に布団の上を歩いていて、寝相の悪い俺につぶされかけたんじゃないか、本棚の奥を散策していて、突然突っ込んできた文庫本にはねられたんじゃないか、と茶色丸には申し訳なく思った。この前盆踊りを披露してくれたファンキーでノリの良かった茶色丸が、なんだかおどおどとした様子だ。きっと怖い目にあったのだ。
翌朝、ぴょんぴょこ跳ねる蜘蛛が視界の隅に入った。アダンソンハエトリのオスだが、脚は全部揃っているから茶色丸ではない。改めてじっくりと見てわかったのだが、こちらは体がいくぶんか小さく、全ての脚が黒い。これは最初に居ついた黒い子だ。こんな形で2匹の区別がつくなんて、となんともいえない気分になった。