へんな夢みた。
JR京都駅の駅ビル大階段の途中に座って誰かを待っている。来たのは大学のときの同窓生数名だった。俺は夏の太陽に照らされて暑いなあと思っていたのだが、会社の後輩だというおにゃのこを一人連れて最後にやってきた友人が、着いた瞬間から俺のことを蔑むような目で見下ろしている。俺はいつの間にか着ていたシャツの前ボタンを全部外し、下着もどこかへ放り出して胸をはだけていたのだ。残念なことにこんなボリュームですが犯罪です。
俺はそんなことをしていた自覚がまったくないのでこの後出しのいやんな事態に対応できず、オロオロしながら「これってやっぱり謝るべき? そうだよね非常識だよね」と半べそかきながら土下座する。本気で謝ればきっと赦してくれると思ったんだけど、そんな甘い気持ちが相手に伝わったのだろうか、相手から、連れてきた後輩にしめしが付かないよ、私はこんな人間と同じ大学に通っていたと思われるだけで恥ずかしい、とまで言われてしまい、その場で腹をかっさばいて死にたくなった。確かに暑さで頭がボーッとしていたが、自分でシャツのボタンを全部外した覚えは全くないのになんでこんなことに。と理不尽に思ったが、怒りよりもとにかく情けなさが勝り、消え入りたい気分だった。とりあえず警察に通報はされなかったので、シャツをちゃんと着直して、そしてすぐさま帰ろうと思った。なのにそのまま待ち合わせのメンバーで朝まで呑むことになってしまった。帰りたいと思ったがその会を抜け出すと友人のメンツがますます立たなくなってしまうという。
線路沿いの薄っぺらい雑居ビルの7階にその店はあった。掘りごたつの座敷に8人分の席が用意されていた。友人と後輩はスイスの話をしていた。どうも俺は、誰の話にもついてゆけそうもない。やっぱり帰りたい。
しかし帰ろうとすると幹事が疑いのまなざしを向けてくる。俺が呑み代を払いたくないばかりに帰ろうとしているのではないかという疑いだ。冗談じゃない、会費は置いていく、っていうか俺なんのために呼ばれたんすか、ほんとになんていう針のむしろですかこれ、と思ったところで目が覚めた。こうやって文字にするとそんなでもないけれど、あまりにきっつい夢だったので寝直した。後出し的にどう考えても自分が悪いっていう状況がどんどん揃っていく夢ってすんごく嫌だよね。