へんな夢みた。
実家にいる。庭の草むしりや剪定などをやらされたので、指定ごみ袋(白色半透明)に枯れ草などのごみがいっぱいになった。そしてそれが5ないし6袋もできた。家に置いておくと怒られるのでそれを全部背中にしょって外をぶらつく。寒い。いつの間にか季節は冬だ。今さっき伸びすぎたミモザの枝を切ったところだったのに。
近所の公園のすべり台の斜面に寝そべっていつのまにか眠っていた。寝そべってといっても子供一人がやっと滑れる幅の、ステンレスで形成された、手すり状のふちのついた斜めの細い板っぺらである。そこに両手を体の脇に沿わせまっすぐ伸ばし、両足も真っ直ぐ。背中も膝も曲げられず直立不動が斜めになったまま、東の上空を見上げたまま眠っていたのだ。遠目にはそこに人が寝ているとは分からないが、近づいてすべり板を覗き込むとそこに人が、まるで滑り終わるのを拒否してそこで抗議のダイインをしているかのように、直立不動が斜めになったままの姿勢で、眠っている。俺が眠っているあいだに公園にやってきてすべり台で遊ぼうとした児童たちはさぞ困惑したにちがいない。俺もよく目を覚まさなかったものだ。それとも、誰もやってこなかったのか。
公園の脇にごみ収集所があり、ちょうど収集日の朝になっていたのでここへごみを出して帰ることにした。ほんとはこのエリアに住んでないとだめだよね。すいませんね。
ふと見ると仏壇を捨てに来ている人がいて驚いた。この界隈だとこんなのも、燃えるごみなのだ。聞くと最新型の仏壇を買ったからこちらは捨てるのだという。でもこちらも旧型だけど、なんだか捨てるには惜しいような。開き戸を開けると中にはちゃんと人型をしたモビルスーツが入っている。どうやらジオン軍のようだ。つうか旧型ザクだ。この家のじい様が乗っていたそうだ。見回すと結構たくさんの人が仏壇を捨てに来ている。モビルスーツ乗りを出す家系が多く住む土地だったのだ。いや、あの、でも、モビルスーツってこんなちっちゃかったっけ。
砂場のへりにしゃがんでぼーっとしていたら、猫がいっぱい寄ってきた。お腹をすかせた子たちが腕にしがみついて離れないので、そのままうちに帰って、食べ物を探してやる前に水を汲んでおいてやるとおいしそうに飲み始めた。
しかし非常に愛想の良い猫一家で、野良猫なのにこんなに人懐こいのって珍しいなあ、と思っているうちに目が覚めた。