この前用事で出かけた街でたまたま買ったパンが美味かったんだ。北欧パンって店はむかし通学ルートの途中にもあったからそこでよく、胡桃の入った白っぽい生地の中にカマンベールクリームの入った円くて平たいパンを買ってたのね。で、こないだ出かけた先に北欧パンの店舗があったので、そのカマンベールパンの事を思い出して、あれってまだ売ってるのかなと思って見たら絶賛販売中だったので買ったのね。でもうちに帰って早速コーヒーを淹れてウキウキとかぶりついたらなんだかチーズの量が減っているような気がしてガッカリしたんだけどね、多分俺の記憶の中のチーズの量が勝手に増量されてたんだと思う。
で、それと一緒に買ってみたいちじくパンが美味しくてね。いちじくって実家の庭に昔生えてて、たくさん実が成ると母親がジャムを作ってくれたりしたのね。それが不思議な味なんだよね。ジャムを煮ている間じゅう、果物なのに、さつまいものようなでんぷんっぽいほっくりした甘い香りが台所に漂うんだよね。で、食べるといちごみたいにぷちぷちしてさ。ヨーグルトに入ってるのも好きだし、俺いちじく自体が好きなのかも。無花果っていう名前も大好きだ。
というわけでいちじくパンがまた食べたいんだけどあの街までは行かないし、今住んでるとこからだとやっぱちょっと遠いし、わざわざ買いに出かけていくほど凄まじいおいしさというわけではないんだよね。でも食べたい。ああ悩ましい。
- 作者: 亀山郁夫
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 1989/10
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