せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

晩飯

八百屋に行くのを忘れたので動揺した。
そういえば、初めて入ったラーメン屋があったのね。都内の行列ができる有名店と同じ店名で、どうやら弟子が出した店らしく、そういや元の店のも食べたことないなと思って入ってみたのね。
名物メニューを頼んでみたら確かにうまいな、と思った。というか、こ、これが魚介系というものか、とびっくりした。ラーメン通の人とかが、これは○○ベースに××の隠し味を加えてなんちゃら〜、って味の解説をするのをテレビとかで見ていて、すげえなあ俺味噌か醤油か塩か豚骨かしかわからんよ、などと常々感心していたのだが、それら通の人の解説にはしばしば魚介系スープという用語が使われることがあって、魚介系ってどんなんだ、あら汁ラーメンとかか、と思っていた俺の疑問が一口食べて解消した。全力で納得した。ああそうだよ。確かに魚介系であろうよ、これは*1
だが自分ちでこの味を再現するならばまずほんだしを大量にお湯に溶くところからはじまるな。ほんだしベースの立ち食い蕎麦用つゆ(関東ver.)を作ってそこに胡麻おかかのふりかけとあとナニカの油をたっぷり入れたらかなりこれに近くなるはずだ。この味を編み出した人やラーメン通の人にはむっちゃくちゃ怒られると思うけど、俺の貧しい食生活史(食歴とか呼んでみたい)において一番近い味は粉末魚だしを使っている駅のホームの立ち食い蕎麦のつゆ(関東ver.)。これ鉄板。“俺的には褒め言葉だけど言われた本人はたまらないフレーズ”が、また新たに誕生しました。
そういえばカウンターで俺の横に座った二人連れの会話がこんなだった。職場の先輩後輩といった雰囲気。
「ここ初めてなんですよー」
「俺も。東京の有名店なんだってさ」
「え!そうなんですか。よくご存知で、さすが○○さん」
「でもこういうのって、のれんわけする時点で絶対元の店と味が変わっちゃってるよねえ」
「そ、そうですか……。でも、ほら、味へのこだわりとかも書いてありますよちゃんと」
「いや、ほら、書くだけならいくらでもねえ」
「……」
がんばれ後輩。

*1:この時俺の脳裏では本当に「かつお風味のほんだし〜」というCMソングがループしていた