せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2022年も適当に生きたい。

読み終えた

墓と葬送の社会史 (講談社現代新書)

墓と葬送の社会史 (講談社現代新書)

この本では俺が最近こだわっている火葬自体は本筋じゃない。墓場とそれを規定するナニカの話。要するに、死者を葬る場所と墓参りする場所が別だったりとか、自分ちの敷地に墓があったりとか、村ごとや檀家ごとに合葬する形式だったりとか、とにかく地域ごとにいろんな墓の形態があったんだけど、明治の頃になると、政府によって死者たちを―ひいては民を―ひとつに束ねようという動きもあったんだよ、とか、さらに現代の人々は新しい「葬」のかたちを模索しているよ、みたいな話かな?明治のころには廃仏毀釈ってのもあったし国家神道なんてのも生まれたんだそうだけど、結局それも葬式仏教に取って代わることはできなかった!っていう話かな?『国家による「死」の管理』『イデオロギーとしての祖先祭祀』目次にはこのような言葉が並ぶ。確かに、お前の骨の置き場所は国の都合でコンチョロールされてるんだよ、とか言われると確かにいい気分ではないんだけれども。なんとなく、都内有数の桜の名所が脳裏に浮かんできた。まだ寒いけれど、もうすぐ4月です。
あと、nicheという単語に壁龕というれっきとした訳語があることを知りませんでした。この本に載っているヨーロッパの墓の写真を見てやっとどんなものだかわかった。うう。2月1日のエントリを一箇所、修正。あと、ドイツのアノニューム墓地(無名の墓地)ってちょっと気になる。