せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

せちゃんきょうもよぱらてかえる

急にものすごく人間椅子が聴きたくなった。
人の死について、死んだ人がどうなるかについてはあんまり考えていなくて、というか考えるまでもなくなんもかんも、死んだらもう全部終わりです、と思っているので考えようがないというのが正しい。
昔、夏休みになると昼のワイドショーで怪奇特集ってのがあってさ。「あなたの知らない世界」っての。あれは、怖いエピソードとなんかスッキリするエピソードが絶妙な具合で混ぜられてたような気がする。自分は小さい頃から霊感とかいうものが全くない故に、逆にそういう事象に対してある時期まで無限大の恐怖を抱いていた。だから「番町皿屋敷」っていう古典とか、「生前自分を酷い目に合わせていた鬼嫁へ化けて出て復讐する姑の話」とかだと全然怖くなくて、ホッとしたものだった。だって、仕返しとか恨みを晴らすとか、完全にこっちの世界の、人間の理屈じゃん。それは「あなたの知らない世界」じゃない。「みんなが理解する世界」だから。
そうじゃなくて、ただ自分ひとりがポーンと知らない世界へ放り込まれたらば、きっと正気ではいられなくなるのだろうなと思う。いや、良く考えてみると生まれたときから現在に至るまで、今がそうでないという確たる保証が一瞬たりとも存在したことはないのだった。