せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

本日の米国(ry

火葬とは何なのか

火葬とは、故人のなきがらを終(つい)のかたちへと整える一つのプロセスです。火葬によって、人体の質量は減少し、3〜7ポンドの骨片や無機・有機の複合物へとその姿を変えます。極度の高温下で乾燥と蒸発が引き起こされ、さらに機械処理によって、遺体は自然の元素へとすっかり還元されるのです。
焼骨*1は火葬炉(時々「レトルト」と形容されます)にて行われます。火葬炉は、火葬場と呼ばれる建物の中に作られており、一軒の火葬場にたくさんの火葬炉が備わっていることもあります。
火葬を遺体の損壊行為であるととらえ、不快感を示す人や、厳しく禁じている宗教があります。
そうした激論が行われている場で私はいつも、速やかに物理学の基本法則を持ち出すことにしています。すなわち「物質は新たに発生することも破壊されることもなく、別の姿やエネルギー、またはその双方へとかたちを変えるだけなのであり、増減は起こらない。全宇宙において質量とエネルギーの総和は常に一定である*2
言わせてもらうと、火葬とは変化であり、破壊ではないのです。破壊というのは物理学的に、不可能なのですから。不幸なことに、対話の中に宗教が持ち込まれると、迷信が頭をもたげ、物理の法則などは、道理や論理といったものと一緒にどこかへ飛んで行ってしまうのです。
火葬は、遺体の最終処理のことではありません。葬儀の一形式でもありません。
火葬とは、ひとつの不可逆的なプロセスです。ええ、わかりきったことではあるのですが、皆さんに念を押しておきたいのです。土の中へ埋葬された遺体は後日再び掘り出すことができますが、火葬された遺体を火葬前に戻すことはできません。死因について何か疑いや、知りたいことがあるのであれば、遺族申し出による再解剖となろうとも、火葬の前に全てきちんと調べておくべきなのです。
火葬後の遺骨からDNAを復元することはできません。
ご家族による火葬の手配が済み、火葬承認書への署名がなされ、州から火葬許可が下りて火葬場の職員の確認を受けると、遺体は棺かその代わりとなる入れ物に収容され、火葬炉内へ運ばれます。
火葬場では、預けられた遺体の取り違えが起こらないよう細心の注意を払っています。たとえば

  • 火葬に先立って、火葬炉の中に、数字の振られた小さな金属製(あるいは陶製の)ディスクを置きます。この円盤は火葬の間中、焼骨中はもちろん、家族が選んだ骨壷または一時保存用の容器へ遺骨を収容するまでは遺体とひとつところにあるのです(散骨やご家族による納骨を行うさい、金属盤が出てきてもびっくりしないでください)。
  • 金属製・または陶製のディスクのかわりに、故人の名前と固有の番号が書かれた表札を火葬炉の脇に掲示する場合もあります。

ディスク(または表札)に記された固有番号は一時保存容器に貼付されるラベルにもタイプされ、焼骨後に火葬場にて用意される火葬証明書にも表示されます。
火葬の温度は華氏1,500度から2,000度*3に達します。火葬が終わるまでには1時間から3時間かかります。実際の時間は炉の性能や棺あるいは代替容器の材質、それに火葬される遺体の物理的大きさ、重さによって変わってきます。
高度の訓練を受けた職員が火葬のプロセスを監視しています。担当者は火葬中に手作業で、特別に作られたさまざまな器具を用いて遺骨を並べ直す事もあります。焼骨をしっかりと確実に行うためです。
金歯は火葬炉の高温で溶けてお骨とくっついてしまいます。宝飾品も同様です。ですから、亡くなった方と一緒に宝飾品を火葬しないでください。結婚指輪やブレスレット、ロザリオビーズ、その他繊細なジュエリー類は、遺体を骨壷に納めた後で、その上に置くのが良いでしょう。
想像できるかと思いますが、火葬のあと、遺骨は大変熱くなっています。したがってどうしても、冷却時間が2時間から4時間ほど必要となります。実際にかかる時間はまちまちです。
人工関節のように、医療用の金属メッキがほどこされた(あるいは合金の)製品は、火葬の後で処分されます。火葬の際に高温によって変形し使用不能となるため、金銭的価値も無くなってしまうのです。
火葬の後、遺体の上で強力な磁石を動かし、金属製のもの(棺や代用棺の釘、掛け金、蝶つがい、ベルトのバックル、メガネのフレームなど)を吸着させます。これらは火葬技師によって処分されます。
遺灰は、当然といっては当然ですが、その大部分が灰です。この時点では色々な大きさの骨のかけらが混じっているのですが、一定のサイズになるように機械で破砕処理を行います。機械での処理にはいくつかの工程があり、処理を重ねるごとに遺灰はムラなく、細かで滑らかなものになっていきます。
処理の終わった遺灰は約3〜7ポンドほどの重さですが、さまざまな色を呈します。暗めのグレーやグレーがかった白色、薄い黒色になることもあります。遺灰の色はその人の人種を示すものではありません。白人の遺灰が白くて黒人の遺灰がグレーや黒、というわけではないのです。火葬の際に使う燃料(ガスか石油か)、焼骨中に火葬炉へ供給される空気の量、棺や代用棺の材質によって、遺灰の色が左右されるのです。
遺灰は火葬技師の手を経て、たいていは一時保存容器へと納められます。一時保存容器の多くは、長期にわたっての保管ができるようには作られていません。火葬場で提供される一時保存容器は厚紙やプラスチックでできているか、またはペンキ缶に似た形の金属製の小さな入れ物であったりします。
それぞれの火葬場の処理能力によっては、一時保存容器や骨壷に納められた遺灰の中に、明らかに骨の破片であると判るものが混じっていることもありえます。かけらが小さいものであっても、公共の場で散骨するつもりであれば十分に気をつけてください。逮捕されることはないと思われますが、重い罰金を科され、必要もないのにバツの悪さを味わう羽目に陥ります。
火葬の技術はめざましい進歩を遂げており、熱心なベテラン職員がたゆまぬ努力をもって仕事にあたっていますが、火葬というものは完璧ではありえません。数字としてはとても小さく明確な量を算出することができないのですが、別の火葬において発生した物質が、どうしてもほんの少しだけ、混ざってしまうのです*4。正直に書きましたが、もしこれがおいやならば、 A)土葬を選択するB)霊廟に遺体を納める これら二つの方法いずれかを利用するといいでしょう。
火葬が終わると、遺灰の処置における最終段階へ向け、手はずを整えなくてはなりません。遺灰は家族の墓地の区画に葬ってもよいですし、海や地面に散骨することもできます。霊園の地下墓堂内、壁面に設けられたスペースに納めることも可能です。共同墓地の、もしくは個人所有の霊廟に収容してもよいでしょう。もちろん自宅に安置してもいいのです*5が、避けられない事柄を先延ばしにしているだけではないかと私は申し上げておきます。いつか、ことによるとあなたの全く知らない人間が、遺灰を処分しなくてはならなくなるわけです。
骨壺は、斎場や処理業者の施設、火葬場、もしくはネット販売などで手に入ります。鋳物、青銅、陶磁器、ガラス、焼き物、木、プラスチック、大理石、ファイバーグラス、大理石の粉末とレジンの合成物(模造大理石と呼ばれます)、鉄などでできています。オプション品であり、火葬の基本サービスには含まれません。

骨壺を購入する際のガイドラインとして3つ挙げておきます。

  • 絶対に必要というわけではありませんが、海での散骨向けに多くの業者が散骨専用の骨壺を製造しています。水に浸かると数分で溶けるというものです。ボートの横腹や桟橋、埠頭などから撒布する場合、風によって遺灰がたいへんなことになる可能性もあります。この製品にはお金を払うだけの価値があると思います。
  • お骨を墓室の壁面スペースに納める場合、骨壺の外形寸法が十分スペースに収まる大きさであることを確かめてください。変わった形(たとえばピラミッド型のものなど)をしているもののサイズには特に気をつけてください。
  • お気に入りのクッキージャーや壷などの、家庭にあるような入れ物を骨壺として使いたいのであれば、その入れ物が密封できるかどうか、遺灰がすべて収まるかどうかを確認してください。火葬業者も、火葬前に遺体の外見から遺灰の量を予測することはできないのです。

私からのアドバイスですか?骨壺は火葬を執り行ってくれる業者から購入するのが良いと思います。また個人的にはシンプルなギリシャ様式のブロンズ製の骨壺が好みです。種類も豊富に揃っています。
骨壺の材質について25年の経験でわかったことがあります。木製のものは汚れやすく、年を経ると割れたりします。ガラスや焼き物、陶磁器などはとても壊れやすいです。大理石の骨壺は耐久性がありそうに見えますが、非常に微細なヘアライン状のヒビが入り、ちょっと落としただけでそこから割れてしまいます。
ブロンズ鋳造品はお値段も張ります (800〜1,500ドル)が、伝統ある製品で、時代を超えた良さと耐久性を兼ね備えています。
ご覧のページはLowCostCremation.comが提供しています。火葬のプロセスについて、当ページは理解の一助となりましたでしょうか。ご質問があればお気兼ねなく、連絡用フォームから私当てにご送信ください。

1/1追記

晦日はバタバタしてたので訳してみたものは今日うp。元日からなにやってんだ俺は。しかも終わらなかったから続きはまた明日。⇒おわた。

*1:原文:actual cremation.cremationをcremationたらしめている、一連のプロセスの要なわけで、むしろこのフレーズの方が「火葬」という単語から日本人が思い浮かべるイメージに近いのかも。

*2:物理のテストで高校時代に9点取った俺にはチンプンカンプンなのでこのあたりを参照して無理訳 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q119890676

*3:摂氏約820度〜1100度。ちなみに日本の場合はどうなんだろうと思ったらこんなページがでてきた。ページの一番下「市長コラム 先憂後楽56 火葬炉」→http://www.city.ome.tokyo.jp/index.cfm/46,3014,169,269,html

*4:ここの訳、かなり自信なしなし

*5:be kept at hopeって書いてあるけどたぶんat homeのタイプミスだと思う…