せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

晩飯

  • かつおのたたき with スライスたまねぎ&ゆでたおくら
  • きゅうりの醤油漬け
  • かぶの葉寿司
  • おくらとたまねぎと油揚げの味噌汁

一日三十種類の食物をとるといいよ!とか聞いたことがあるんだけど、なんか今日はたまねぎとかおくらとか油揚げとかかぶりまくってる。かぶの葉酢メシにもあぶらげが入ってるのよ。
今読んでる「古今和歌集の謎を解く」、仮名序の解説で、それはこうなんじゃないかという俺的解釈みたいなのが浮かんだので忘れないようにメモッておくかな。

かの御時に、おほきみ(み)つのくらゐかきのもとの人まろなむ、歌の聖なりける。これは、きみも人も身を合はせたりといふなるべし。

人麻呂が「おほきみつのくらゐ」つまり正三位という官位にあったというように読解できるここの記述、これは事実にはおそらく反するけれども、なぜ紀貫之がわざわざこんなことを書いたのかというと、「きみ」と「人」をその文章に織り込んで後半の「きみも人も身を合はせたり」というフレーズと響きあう、歌でいうと「物名」の技巧を文章に用いたのではないか、と筆者は述べている。古今集選者のうち、途中で亡くなった紀友則をのぞく三人の頭文字を並べると「おほきみ」になってませんかこれ?いや、考えすぎかな?なんてことまで言及されていて、それがほんとに貫之が意図してやったことだったらマジすげえんだけど、さすがに筆者もそこまで断言してはいないようだ。
で俺がそのあたりの推理を読んでいて思い出したのは、この本の最初のほうで目にした、「ほんとは違ってたのになんで正三位とか書かれてるのか」と先人たちが色々悩んで導き出したという諸説のなかの一つ。定家本をのぞく伝本のうち少なからぬ数のテキストでは「おほきみつのくらゐ」でなく「おほきみゝつのくらゐ」となぜか「み」が重ねて記されているそうで、そこに着目した人がこのくだりを「おほき三三つのくらゐ」つまり「三+三=六」、つまり「六位」のことなのだと解釈したそうな。さらりと書いてあったのだけど俺はそれを思い出して「あ、こーゆーことなんじゃないのかな?」って妄想した。

おほきみみつのくらゐかきのもとのまろ
 ↓
きみも人も身(み)を合はせたり
 ↓
みとみを合わせてむつのくらゐなんだぜ人まろは!

つまり、筆者のいうような物名っていうより、どっちかというと、謎かけ。栗よりうまい十三里(九里+四里→さつまいも)とか、そういうかんじの言葉あそび。というのが俺の想像。貫之江戸っ子説。いや妄想です。