- 作者: 黒岩涙香
- 出版社/メーカー: 社会思想社
- 発売日: 1994/09
- メディア: 文庫
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筆者の主張のなかで面白いなと思ったのは、小町が生涯想いつづけたという深草の少将なる人が、実は少将じゃなくて御門であったのだ!!というところ。そしてその恋を邪魔したのが藤原氏だったというところ。紀貫之が古今集の仮名序において小野小町のことを衣通姫の流れにある者と説明しているのは、歌風が似ているという意味ではなく、待つ身の小町を衣通姫の伝承に重ねて見ているからだ、というところ。