せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

読み終えた本のメモ追記

定家明月記私抄 (ちくま学芸文庫)

定家明月記私抄 (ちくま学芸文庫)

なんか妙に頭に引っかかってるのでメモ。ホイジンガっていう人の「ホモ・ルーデンス」っていう名前の文章を、高橋英夫という人が訳したのを著者が引用している箇所から。

「文化は、全体としてますます真面目なものになってゆき――法律、戦争、経済、技術、知識は遊戯との触れ合いを失ってゆくように見える。そればかりか、かつては神聖な行為として、遊戯的表現のために広い分野を残してくれていた祭祀までも、そういう成行を共にするように見える。しかし、そうなった時にも、依然としてかつての華かな、高貴な遊戯の砦として残っているもの、それが詩なのである。」

その後に続く著者の文章から。

 しかもそのことは、鎌倉の権力志向の武士たちが「全体としてますます真面目なものに」なって行こうとし、殺伐さと真面目さとがほとんど同義語になりかけ、頼家が蹴鞠に凝りはじめたりするとそれは「真面目」ではなく、あげくの果てには真面目あるいは殺伐の側によって殺害されてしまい、実朝もが遊戯人間に戻りたい風を示すと、これもまた「真面目」のなかに居場所がなくなってしまうことに、悲劇的対照を示すことになって行くのである。