せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

夜になってもまだ覚えてるので書いとこ

朝方へんな夢みた。
中世のヨーロッパっぽい小さな街で食うや食わずの生活をしていた。ある日腹が猛烈に立ってきてムシャクシャしてつい舞踏会に乱入して暴れまわったのでやんごとなき老若男女に多数の怪我人が出てしまい、領主が俺に速攻で死刑を申し渡した。
そうしたら死刑執行人が俺を見て「こやつはうちで引き受けよう、やらせたい仕事がある」と自分の職場、つまり処刑場へ連れて行った。中世なのになぜか死刑には電気ショックが使われているらしい。どうやって発電するんだと思ったら刑場は街でいちばん高い塔の上にあり、電気椅子のてっぺんに大きな避雷針が立っていた。つまり暗雲がたれこめて雷が鳴りそうになると囚人はそこへ連れて行かれて椅子に縛り付けられ、轟く雷鳴とともに自らの命が一瞬のうちに焼き尽くされるのを待つという、絞首刑やギロチンとまた違った恐ろしい死刑執行の形式なのだった。ガラガラドシャーンがいつ来るか、その瞬間になるまでわからない。もしかしたらその日の雷は自分の椅子に落ちないかもしれない、という一筋の希望が空気をつんざく閃光とともに絶望へと裏返るのだった。
俺はその処刑場で、死刑囚本人ではなく、道連れ人を椅子に縛り付ける仕事につかされた。この街では死刑になると自分の身内や知り合いから二人、道連れを選ばなくてはならないきまりになっていた。死刑囚本人が拒否するとその選定役は領主がつとめた。俺の初仕事の日、身に余る贅沢をしたあげく自分の娘に保険をかけて殺そうとした女が塔のてっぺんに引っ立てられてきた。生命保険って中世にはなかったと思うんだが夢なのでしょうがない。そして彼女が選んだのは自分の娘二人だった。結局親によって命を奪われることになってしまった娘たちが不憫だった。なるほど、俺の役目は誰もなり手がないわけだ。断れば領主の不興を買い、自分が道連れ人として雷鳴を待つ羽目になる。
まだ幼い娘たちは泣いて暴れた。当たり前だ。幼くなくても泣いて暴れるわこんな理不尽。顔を腕をひっかかれ、俺は血まみれになりながら皮のベルトをしっかりと締めた。ゴロゴロと音が近づいてくる。ポツリポツリと雨が降り出す。死刑囚である母親は半狂乱か、と一段高いところにある大きな椅子を見上げるとさにあらず、超然と暗い空を見つめていた。やがてその真っ赤な唇がぱっかり開いて、この世のものとは思われない嬌声が響き渡った。
こええええええええ!と思ったところで目が覚めた。