12月ともなるとやっぱり街なかはワサワサしているような気がする。欲しい本を探しに足を伸ばし、ついでに何かないかと電器店に寄って、でも別に買いたいものもなく、人ごみに疲れて猛烈に眠気をもよおしやっとのことで帰ってきた。夕飯もそこらで済ませようと思っていたのにすっかり忘れて電車に乗ってしまった。
あと、読み終えた本の感想を書こうと思ったのだが、俺の理解のレベルがつたない感想文を書くレベルにすら達しなかったので無理だ。難しいことは書いていないと思う。歴史を考えるときの、今までのとはまた別の視点みたいなものを、史料を引用しながら多々提示していると思う。思うのだけれども、俺の偏食というか偏読癖がかたくなに読解を拒むような、独特な文章だった。しかし前にもこの人の本を読んだけど、そのときには全然感じなかったんだよなあ。俺のつまづきを書き出してみよう。
- 作者: 神野志隆光
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/10/19
- メディア: 新書
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- ところどころ、外国語の文章を日本語に直訳したときのような言い回しがあってそのたびつっかえた。
- 著者は普段何気なく使う用語にわざわざ「」をつけて、そのことばをいつもと違う視点で捉えて欲しいと促してくれたのだが、「」だらけの文章は、そのたびに未知の単語につきあたったような感覚を引き起こされ、読んでいて結構つらい。いや、そうやって“未知”のものとして認識し直させるという試みであるならしかたがないのだが。
- 『もの』『こと』『ところ』等の使い方に少し違和感。
やっぱり俺の理解力の問題なのかも。俺が読み取れて辛うじて書き留められるのは、古事記と日本書紀とでは違う世界観を示している、ってとこだけだ。まるっきり入口の話じゃないかそれ。あと、まつりごとを「聞こしめす」の話は面白かった。