今はこれ。
- 作者: 遠山美都男
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: 単行本
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ところで蘇我馬子。自邸に島をこしらえた池があったことから「嶋大臣」と呼ばれていたらしい。それを初めて知った瞬間、俺の脳内では馬子=嶋大輔(しかも「男の勲章」を歌ってた頃のツッパリファッション)という図式ができあがってしまった。ウメハラ先生訳の古事記でセリフの末尾に「この野郎」と叫んだスサノオが俺の中でビートたけしになってしまったのと同じ、しょうもない連想である。
馬子が発願して建立されたとされる寺があって、それは再建された現在では飛鳥寺と呼ばれているのだが、先月そこを訪れて本尊の飛鳥大仏を見たとき、俺はその独特の風貌を目の当たりにして、まるで馬子に逢ったような気がしたものだった。リーゼントからやがてパンチへ進化し、そして今も静かに飛鳥を見守る嶋大臣馬子、と思ったのである。とんでもない勘違いである。