- 作者: 門脇禎二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/05/10
- メディア: 文庫
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古代史にも色々な論考があって、無知な俺も何冊か本を読んでいると繰り返し出てくるので覚えたコトバがある。河内政権とか、蘇我氏渡来人説とか。この本の著者は河内政権、あるいは河内王朝説に対しては否定的で、蘇我氏渡来人説に従っている。その前に読んでこの人の文章いいなあ、と思った直木氏は河内政権説をとっている。俺が今のマイブームにハマるきっかけになった遠山氏は蘇我氏渡来人説を否定する。なんか読む人ごとに違う説に基づいて古代史を展開させていくので俺は日本がいっぱいあるような気がして混乱してしまう。パラレルワールドか。だが、それがいい。記紀における眉輪王の物語、というか雄略天皇の時代の伝説をどう読むか、というくだりが面白いな。