せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

読み終えた&読み始めた

「謎を読み解く」というよりも、謎を紹介、というかんじの取り上げ方だったと思う。卑弥呼、ワカタケル、応神天皇筑紫国磐井、聖徳太子天武天皇持統天皇長屋王藤原良房平将門清和源氏。ん?「源氏」が入ってるけど十一「人」?読み終えるまで気づかなかった。天武天皇というか壬申の乱については遠山説が新書で読めたはずなのでそのうちゲットしようと思った。長屋王の名前は、この前読んだ古代の乳製品の本で見かけた。この人の屋敷跡からたくさん木簡が出たらしい。しかし俺はずっとずっと今まで長屋王のことを「ながやおう」と読んでいて、しかもその響きから勝手に想像を膨らませて、いわゆる江戸時代とかの長屋みたいなところでのんびり質素に暮らして人々に親しまれて平和に一生を送った王族なのだと思っていたら全然ゼンゼンまったくちがった。ながやのおおきみ、と読むとなんだかやっぱり高貴な人なのだ、と思えてくるという単純な俺の脳味噌。
あと、平将門についてもちょっと気になった。例によって歴史の授業をろくろく聞いていなかった自分は、平将門の乱というのは関東で突如「俺が日本を征服してやるぁあああ!」と立ち上がった男がその後とうとう倒されたのではあったがもはや武士たちの時代がカミングだぜヒャッホウ。という物語だと思っていたのだが、彼の戦いのうち「反乱」といえる部分は結構少ないんだそうだ。
上記書籍p.172より

たしかに、常陸をはじめ諸国の国府を襲撃したり、勝手に除目をおこない、自らを新皇と称したりする点において将門の行動は反乱とみなされるものである。しかし、そこにいたるまでの経過は私闘であり、実はこの私闘の部分が圧倒的に長いのである。

時間が許せばこのあたり、面白そうな解説書を探して読んでみたい。
で、今度はこれを読み始めた。

法隆寺の謎を解く (ちくま新書)

法隆寺の謎を解く (ちくま新書)

建築家の人から見た法隆寺。しかし最初から文章がものすっごく読みづらくて戸惑った。難しい言い回しや過剰な専門用語の連発があるわけでもないのに読みづらい。なぜだなぜだと思ったら、「ですます」調と「である」調、そして体言止めがやたらと交錯しているのだった。にこにこ穏やかに丁寧に話し始めた人が、突如難しい顔をしてきっぱりと断言口調。しばらく読み進むと慣れてきたのでいいのだけれど、これはわざとやっているのだろうか。