晩飯

• 持ち帰り寿司
• 淡麗グリーンラベル

昼間から降ったり止んだりだった雨も夕方にはやや土砂降り気味の様相を呈し、駅改札を抜けて俺は、そういえば晩飯の献立を考えていないと気づいた。寿司買って帰った。道路を横切っていたら視界に突然、ころころと気持ち良さそうに転がる赤い傘が飛び込んできた。振り返ると荷物を両手に抱えたおばちゃんが、今にも泣き出しそうな顔で必死に走ってくるのが見えた。数歩歩くと俺の手は赤い傘に届いた。無事、つかまえた。