せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

読み始めたはいいが

古事記と日本書紀 (講談社現代新書)

古事記と日本書紀 (講談社現代新書)

俺はいまのところ記紀の神話チックなところにあまり興味がなかったりする。この本は冒頭から国づくりの部分が出てきてちょっとつらくなってきた。でもこういうくだりを書いた、書かせた人って、どういう気持ちだったのだろうと思うととても不思議でおもしろいかんじがする。
自分が生きている時代よりももっともっと昔の人たちがどんな日常を送っていたのか、どんな価値観にもとづいていたのか。俺と同時代の人たちのそれらを想像するのにさえ困難を感じ始めている俺にはもう、夢想の域に入る疑問たちである。男の神様がいて、女の神様がいて、なんやかやで国を造っていく、そんな壮大で、俺から見たらとっぴもない物語を、書かれた当時に目にした人々は果たして実際あったこととして信じたのだろうか。時代をずんずん下ってみればやがて「神話」のひとことで表現されてしまうその物語を、人々はどのように読み解いてきたのだろうか。