読み終えた

偽りの大化改新 (講談社現代新書)

中大兄皇子は悪くない！という本だった。というか最後の方には「心優しき」とまで書かれていて「やさしい」という単語まで出てきて、ああ、この人は中大兄皇子が好きなのだなあと思った。このような読み取り方もありだと思ったが、真実は霧の彼方。
しかしたいへんだ。日本書紀の引用部分を読んでいたんだが、蘇我入鹿暗殺がまさに今行われるという場面。孫引き御免。

中大兄、子麻呂等の、入鹿が威に畏りて、便旋ひて進まざるを見て曰く、「咄嗟」とのたまふ。

この「咄嗟」は「とっさ」と読むのではなく、このようにルビがふってある。

咄嗟（やあ）

この「やあ」を読んだとたんに頭の中に「中大兄皇子＝R田中一郎」というイメージが出来上がってしまい、俺の頭の中でも中大兄皇子はいい奴だったということになりつつある。歴史上の大事件でこんなどうしようもない思いつきをしてしまう俺はこの本の著者や蘇我入鹿や中大兄皇子や日本書紀を書いた人に対してとっても失礼だと自分でも思う。心からお詫び申し上げます。
↓これがなｋ……R田中一郎さんです。

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