- 作者: 久慈力
- 出版社/メーカー: 批評社
- 発売日: 2003/08/01
- メディア: 単行本
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読みながら、この本の内容が、なぜなかなかすっと頭に入ってこないのかを考えた。時たま顔をのぞかせる筆者自身の熱さ、それがただ淡々と並べられた情報のみを求めている自分にちくちくと引っかかってくるのだということはわかっていたが、もうひとつ。章や項目の分け方、並べ方だ。七福神ひとりひとりが独立した章で語りつくされているほうがキャラがつかみやすくていいのになあ、と個人的には思った。筆者の思惑とは違う読み方をしたかったのであって、だからこの本はどうの、という批評をするつもりはない。その種の学問をしている人には常識であるかもしれない書物、寺院の名、学説、史実など様々な情報を得ることができて俺の小さなメモ帳は2時間で埋め尽くされた。神奈川の七福神ってあちこちにあるんだな。江の島弁財天だけは知ってたけども。長谷寺はQEDシリーズの中で俺が読破した作品まででもちょっと触れられているので今度行ってみようと思う。
そういや本の中で2度ほど名前の出てきた人、あの人オカルト板でフシアナトラップに引っかかってプチ祭りになっていたような気がするなあ。なつかしい。うーむ、あの名前を見た瞬間にちょっと俺の中での警戒レベルが上がってしまったのは残念だ。がしかし果てしない並列化の果てに個が芽生えるのであれば、俺はできうる限りすべてのものを見聞きして考えなくてはならないのであろう。実際にはそんな時間がないからアマゾンの書評とかぐぐるの検索結果とかを見て判断してしまうわけなのだけれども。集合知への無防備な依存。
あと、ウメハラ先生の「隠された十字架」買った。そんでもってまだページを開いていないのだが、七福神の本の中に聖徳太子についてのくだりも出てきたので、意識しながら読み進めることにする。